紅一点×SnowMan⑤ (ページ15)

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そこからもAと照の関係が
良くなることもないまま、滝沢歌舞伎本番が始まった。

公演も中盤に差し掛かった頃、
いつものように楽屋に入ると女の子の声が聞こえる。
ちょっとアニメっぽい感じの声だ。

誰かな？ドアを開けると、照とその彼女がいた。

岩『あ、佐久間おはよ。』

小『おはようございます。』

「あ。おはよう、、、。」

岩『彼女の小澤真美。今日見に来たからその前に挨拶に来てくれたんだよね。』

小『この人がさっくん？初めまして。真美です。』

Aとは雰囲気も全く違うし、
どちらかというと女の子！って感じの雰囲気がある。

照はデレデレしてるのがよくわかる。
確かに可愛いけども。

深『おはよーっす。あれ？照の彼女？』

阿『初めましてだね。』

宮『よろしく。』

渡『っす。』

みんなも続々とやってきて、挨拶をする。

いつもならAはとっくにくるはずなのに。
全然来ないAが心配になるけど、
なんとなくこの子の前で、
その名前は出してはいけない気がして。

俺は翔太にこっそり聞いた。

「ねぇ。Aは？」

渡『ああ。今日別室。』

なるほど。よっぽど顔を合わせたくないんだな。
そこから準備を始めるんだけど、
案外彼女が帰ろうとしない。

そろそろ準備が本格化するし、
バタバタするから邪魔なのにな。

翔太なんかイライラしてんのめっちゃ分かるし。
珍しく舘さんまでイライラしてるよ。

やんわりと出て行ってもらおうかなと思った時に、
ようやく照が言った。

岩『真美。そろそろ準備で忙しくなるから。また後ででもいい？』

小『あ、ごめんね。照。みなさんお邪魔しました。また後で来ますね。』

また来るんだ。

翔太なんかめっちゃ嫌そうな顔してるし。
まあ、あーゆータイプの子嫌いだもんな。