紅一点×SnowMan⑤ (ページ13)

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⭐︎ ページ13

「そんな感じで家族バラバラなんだよねー。で、姉はとにかく承認欲求の塊だし、自分の思い通りにならなかったら平気で他人を晒すような人だし。だけど、外面をよくするのは得意だから。きっとそのうちひーくんにも本性を出してくると思う。」

渡『なるほどね。』

ここまで、一気に話してしまったから
ウーロン茶を飲んで呼吸を正す。

「だから、私の連絡先を手に入れようもんなら、きっと他人に売るし、たかるだろうし、変なことされると思う。幸いなのは自宅がバレたとしても簡単には入れないようになってることだけだよね。」

渡『お前の家族って、、、大変なんだな。』

「ははっ。普通ではないよね。母もずっと働いていたし、姉は自分にしか興味ないから、家事はほとんど私がやっていたし。唯一子供らしく扱ってくれたのは、私のおばあちゃんくらいかも。」

『そっか。』

なべくんはここまで聞いて複雑そうな顔をする。

『俺はさ、SnowManに迷惑が掛からなければ別に付き合っていてもいいとは思ってるんだよ。だけど、それがAに迷惑がかかってくるのなら話は別。だからその時は言って。』

「分かった。ありがとう。」

『風磨には言うの？』

「ううん。風磨も私の家族のこととかは知らないから。なべくんが初めてかも。ここまで話したの。」

『そっか。』

2人の間に沈黙が流れる。

『あんまり気落ちすんな。AはAだから。』

「、、、ありがとう。」

姉が何をしてくるのか。
気にはなるけど、どうしようもないから。
とにかく私は警戒しておくしかない。

「大変なことになったな、、、。」

私は盛大にため息をついた。