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そんな姉と私は名字も違ったから、
生まれた時から複雑な距離感のもと、関わってきた。
姉は父に似て、外国人みたいだし、
可愛いと小さい頃から言われていて。
私はおてんばを体現したような子だったから、
ショートカットに真っ黒に日焼けして、
風貌は男の子みたいだった。
そんな姉との距離感が決定的になったのは、
私が事務所に入ってから。
もともと芸能人志望の姉は、
オーディションとか受けていて。
その時にちょうどここの事務所の
オーディションが開催されることになった。
嵐が好きだった姉は当然受けたわけだけど。
そしたら受かったのがまさかの私で。
姉は芸能界に興味のない私が事務所に受かって、
自分が落ちたことが許せなかったみたいだ。
「姉はね。いわゆる、自己愛性パーソナリティ障害ってものに近いんだと思う。自分しか愛せなくて、人の活躍が憎いと思う人。小さい頃からちやほやされていた自分が落ちて、自由にダンスと勉強だけして生きてきた私が、受かったことが許せなかったんだろうね。」
そこから私に対する攻撃がすごくなって。
学校でも名字が違うことをいいことに
他人のふりしていじめの首謀者になったり。
私の小さい頃の写真や音声をガンガン人に売ったり。
そのお金で自分を着飾ることをしていたから、
今も金銭感覚は狂っているはず。
「そのうち私にもお金をたかるようになってきたんだよね。通帳盗まれてお金を抜かれそうになったから、そこから引越ししたの。」
渡『まじか。』
時を同じくして、私に対する誹謗中傷が
実家によく届いていたことで母は精神を壊してしまった。
「お母さんは、他人に攻撃するようになっちゃったから、精神病院に入れられちゃったんだよね。面会に行くと、不安定になっちゃうからって私が行くことは禁止されていてさ。だから今、どんな状態なのかは知らないの。」
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作者名：しょこら | 作成日時：2024年2月7日 23時
