紅一点×SnowMan⑤ (ページ2)

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A『あの。初めまして。今年入所した佐藤です。ご挨拶に来ました。』

オロオロとした少年を演じているA。

まじで分かんないや。
知ってる俺ですら騙されそうになる。

佐『おー。新人じゃん。しかもめっちゃイケメン。よろしくな！』

京『さっくんとほぼ身長同じじゃん。将来有望だね。』

高『よろしくねー。わざわざありがとう。』

やばい。笑いそうになる。
みんなも気づいてなさそうだ。

完全に新人の少年になってるよ。

うまくいったな、と思った時だった。

渡『え？A何やってんの？』

A『え？』

「え？」

まさかの翔太にバレた。

田『は？しょっぴー何言ってんの？』

渡『いや、どっからどうみてもAだろ。』

森『まじ？』

A『、、、。みんな騙せたと思ったんだけどなー。』

いつも通りの声で伏目がちだった目をみんなに合わせる。

ジ『うわっ。マジか。』

岩『え？待って。』

深『髪の毛どうしたの？え？え？』

宮『、、、気づかなかった。』

翔太以外は驚いている。
やっぱこっちの反応が普通だよね。

「よく翔太気づいたね。俺も、最初楽屋で会った時気づかなかったのに。」

渡『いや、むしろみんなのその反応の方が怖いんだけど。見たらわかんじゃん。』

田『いや、しょっぴーの反応の方が怖いって。』

高『ベリーショートいい感じだね。』

A『優吾ありがとう。せっかくならって思って少年に寄せたの。』

佐『なるほどね。』

にしても。ちゃんと気づく翔太はすごいな。
なんというか。

宮『愛だね。』

「え？」

宮『いや、なんでもないよ。』

俺が思っていたことと、
舘さんが思っていたことは多分同じだ。

けど、これは決して報われる思いではないんだよな。
Aは風磨と付き合ってるし。