紅一点×SnowMan④ (ページ9)

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SnowManの撮影が一足先に終わったけど、
私は樹を乗せるために待っている。

「あれ？雅は帰らないの？」

雅『たまにはあんたと話そうと思って。私がいない間に何があったの？』

「え？」

『いや、なんかSnowManと SixTONESと距離が近くなったんじゃないの？特に SixTONES。』

「そうかなぁ。」

確かに樹とはやたら絡むようにはなったかも
しれないけど。それくらいじゃないかなぁ。

『田中樹とあんなに仲良くなるなんて思わなかったわよ。』

「別に私も仲良しとかではないよ。でも、確かに優吾の次に最近プライベート一緒にいるかも。」

『好きなの？』

「それはないわ。」

私が雅に笑いながら言うと、
雅は少しがっかりした顔をして。

『えー、つまんないの。てか、結局あんたは誰が好きなの？』

一瞬頭に浮かんだ人はいたけど。
気づかないふりをする。

「私はアイドルだからさ。もう彼氏は作らないよ。」

『そう。じゃあ、私はあなたが辞めるまでまとわりついとくわ。』

「そうして。」

雅とそう言って笑い合う。
ほんとこの人はNYで相当な技術をつけて帰ってきた。

本当はもっと世間に知られるべき人なんだろうけど。
私の専属であって欲しい気持ちもある。

田『あー。姉御。ごめんね？』

高『ほんと飲み方は気をつけろよ。』

京『今度は俺とも飲んでね。』

「京本くんとは飲みたい！」

京『ん。』

田『支度できた。行こーぜ。』

撮影が終わったSixTONESも戻ってきたので、
私も帰り支度をする。雅はすでに帰った。

「うん。」

樹と一緒に私の車で自宅に帰る。

田『え、待って。姉御の家ここ？』

「うん。社長の持ち家だけどね。」

『やっば。どの先輩の家よりも豪華なんだけど。』

マンションの地下駐車場に入りながら樹が驚いている。

「過去に色々あったからさ。セキュリティが強いところにって。」

『へー。』

車を降りて部屋に向かう。

『は？26階？』

「うん。高所恐怖症なのに。」

『どうしてんの？大丈夫なの？』

「ほぼ外見ない。」

『なるほどね。』

玄関を開けて部屋に入る。

『やっば。広っ。そしてなんもない。』

「物置くの好きじゃない。」

『ぽいけど。』

ワインとおつまみを準備して。
滝沢くんにもらったワインを開ける。

「乾杯。」

『かんぱーい。』

初めてのお酒。少し口に含む。
あ。甘い。なんかふわふわする。

そこから私の記憶は無くなった。