紅一点×SnowMan④ (ページ8)

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それからご飯を食べて話をして。

この世界に入ってからは事務所の人としか
関わって来なかったから、こうやって昔の話をして、
純粋にご飯を楽しむ時間は新鮮だった。

小『またこうやってご飯行こう。』

「うん。楽しかった。また行こう。」

撮られたりしたら大変だしということで
個室の部屋でさよならして。

ほんと楽しかったなぁ。

次の日、メンバーで雑誌の仕事だったんだけど。

岩『めっちゃ機嫌良くない？』

「あー、昨日ご飯行ったからかな？」

無意識に鼻歌を歌っていたらしい。ひーくんに指摘された。

渡『え？』

深『まって。俺達との外食も基本しないAが？ご飯行ったの？』

「うん。自宅に呼ぶわけにもいかなかったし。」

佐『うちの事務所？？』

「ううん。違うよ。」

宮『気になるね。』

「うーん。教えない。」

今日はほんとに機嫌が良い。
そんな理由はもう一つあるけど。

「雅おかえり。」

雅『あーらー。ただいま。なんか痩せた？何かあったでしょ。』

開口1番体型のことを言われる。やっぱ分かるんだ。

「あー、ダイエット成功した。」

雅『嘘ね。』

「んー。聞かないで。」

雅『、、、分かったわ。』

秀明くんの公演後から胃袋が小さくなったのか、
体型が戻らないんだよね。まあ、細くなったってことで
ヨシとしようかと思ってる。

パフォーマンスが落ちたわけではないし。

「NY楽しかった？」

雅『ええ。たくさん学べたわ。』

そう言った雅の顔はとても晴れやかで。
いない間に嫌なことがあったけど、
雅を送り出してよかったと思った。

田中『あー！姉御。』

「樹。お誕生日おめでとう。」

田『俺も２０歳！約束守ってる？』

「もちろん。まだ飲んでないよ。」

深『樹が余計な約束をしたせいで俺達と飲めてないんだよっ。』

田『あー、師匠すんません。でも、せっかくなら姉御と酒は飲もうって決めていたんすよ。』

樹はお兄さんのこともあったから、
案外その辺はきっちりしていて。

20歳になったら私の家でワイン開けようぜって
話になっていた。

私の家には20年前のワインが置いてある。
秀明くんからのプレゼントだ。
調べたらすごく高かったんだよね。

「ふっかさんごめんね。」

深『いや、いいけどさー。』

ちょっと拗ねた様子のふっかさんが可愛い。

阿『そしたら楽しんでねー。』

「うん、みんなバイバイ。」