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『あー。なるほどね。そうかも。』
そんな感じで雑談しながら支度をする。
朝もルームサービスを取って、某夢の国に2人で向かう。
『わあ！すごいね。』
「へー。こんな感じなんだ。」
日本より少し規模は小さいけど、
人も少ないし、自由に過ごせそう。
『ほんとはアトラクションとか乗りたかったよね。ごめんね。』
「いや、大丈夫。やっぱさ。不思議な力あるよね。歩いてるだけで楽しいわ。」
アトラクション系が一切ダメなAは乗れないから、
今日はのんびり歩くと決めていた。
アトラクションに乗らない夢の国って
どうなんだろうって思ったけど、案外楽しい。
「こうやってゆっくり回るのもいいね。いつも行ったらついアトラクションに乗ってしまうからさ。」
『やっぱそうだよね。なべくんも前言ってた。』
「え？翔太と行ったことあんの？」
『うん。SnowManのみんなで行ったよ！』
あ、そういうことか。びっくりした。
「じゃあデートは初めて？」
彼女に初めてを求めてしまうのは、
いまだに不思議な人で、なんとなく
手の届かない存在だなと思ってしまうからだろう。
『、、、。いや。違う、かな。』
うわー。聞きたくないことを聞いてしまったな。
浅はかに聞いた自分自身に後悔する。
「そうなんだ。てかさ、元彼って俺知ってるやつ？」
墓穴を掘っている感覚はある。けど、聞いてしまうのは
彼女を形成したものを知りたいから。
『まあ、もう時効だからいっか。大毅、、、重岡大毅だよ。』
「えっ？まじ？」
『うん。と言っても高校生の頃だけども。』
え？てか共演、、、してたな。
中島健人が出てた映画に。そこで岩本くんや
重岡くんと仲良くなったって言ってた気がする。
「なんていうか、意外だね。」
『そうかな。まあ、社長に別れろって言われちゃったからさよならしたんだけどさ。』
まじか。やっぱ紅一点だし、その辺は厳しいのかな。
「え、待って。そしたら俺も別れさせられる？」
『ははっ。それは大丈夫だと思うよ。あの時はちょうど重岡くんのデビューのタイミングだったし。多分別れさせるならもうとっくに言われてると思う。多分牧さんから報告は、いってると思うから。』
「そんな筒抜けなの？やば。」
『楽屋に来てみんなにバラした時牧さんもいたから。しかもこの間、社長に事務所で会った時に、【YOU、付き合うのいいけど、これ以上不良にはならないでね。】なんて言われたから。』
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作者名：しょこら | 作成日時：2024年2月2日 6時
