紅一点×SnowMan④ (ページ44)

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運転してくれてるのはおじいちゃんだから
多分私達のことは知らない感じだし。

ちょうど日が沈むタイミングだった。

「綺麗だね。」

『うん。ほんとに。』

「私、海外来るの初めてなんだ。」

『え？そうなの？』

そう。家族で海外とか記憶ないし、
小さい頃はダンスや勉強しかしてなかったから。

そんな裕福な家庭ではなかったしね。

「だから今日こうやって来れて嬉しい。」

『そっか。じゃあ、俺がAのハジメテを一つもらったわけだ。』

「ははっ。そうなるね。」

風磨の言い方がおもしろくて、つい笑ってしまう。

『じゃあ、クルーズ船から夕陽を見るのは？』

「初めてだよ。」

『じゃあ、船の上でキスするのは？』

「初め、、、え？、、、んっ。」

勢いで答えてしまってから、おかしいことに気づく。
けど、その前に唇を塞がれてしまった。

運転席からは見えてないだろうけど。
恥ずかしい。

『こっちに集中して。』

「んんっ。」

周りを気にしていたのも、彼にはバレていて。
深くなるキスにただただ溺れていた。

結局、香港の夜景は半分も見れてないし、
せっかくの軽食もほぼ食べてない。

「せっかく軽食あったのに。」

『軽食より美味しいもの頂いたから。ご馳走様。』

「、、、しょうもない。」

『しょうもないって何よ。俺傷ついた。』

「絶対うそ。」

ニヤニヤと笑ってるから、
全く傷ついてないのはバレバレだ。

結局夜はそこまでお腹も空いてなかったから、
部屋のルームサービスをとる。

食べて満足して、お風呂に入って。

風磨が上がるのを待っていたら、眠たくなってきて。
そのままベットで寝てしまった。