紅一点×SnowMan④ (ページ42)

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キスマイの公演も無事に終わった。

最近はアンチのうちわも減ってきたし、
それなりに盛り上がるようになったから、
そこそこ受け入れられ始めてるのかも、
なんて思い始めていた。

皆さんで水炊きのお店に打ち上げに行って。
(もちろん、風磨にはお酒を禁止されているから
飲んではいないけども。)

その後、九州で少しSnowManでの仕事が
あったからみんなでやって。

帰る日、みんなは東京行きの便に乗る中、
私は国際線の方に歩こうとしていた。

渡『え？どこ行くの？』

「あー。香港。」

岩『え？香港？』

「うん。ここから4日間の休みもらったから。バカンスに。」

阿『まじかぁ。いーなー。』

そう。

少年たちの稽古は実は別で依頼をしていたから、
みんなが始めるよりも少し前に振り入れは終わっていて。

舞台後は映画の撮影も控えているから
オフが取れないってことで、ここにまとまった
休みをもらうことになっていた。

佐『まさか、その一緒に行く相手ってさ。』

「じゃあね！フライト時間が迫ってるから。」

深『おい、待てって。』

本当はもう少し時間あるけど、
これ以上聞かれると面倒だから、みんなに手を振って
国際線のターミナルに向かう。

相手が誰とか言うわけないよね。

香港は思ったよりも近くて、4時間ほどで到着した。
相手は他の空港から来るから現地集合の予定だ。

私の方が少し早く着く予定だからと、
空港内のお土産物屋さんを物色する。

基本的に物欲ないし、メンバーへのお土産でも見るか。

のど飴かー。なべくんにいいかも。
スパイスは舘さんかなー。

そんなことを考えながら見ていたら、
日本人に話しかけられた。

男『あの、SnowManの松雪さんですか？』

あ、まじか。マスクしてキャップ被ってるから
バレないと思ったのに。

嫌だなぁ。
そんなことを考えながら対応する。

「はい、そうです。でも、、、って風磨じゃん。」

『よっ！』

目の前には同じようにキャップを被り、
マスクをしているこの男。

うん、唇が特徴あるから、
日本人の多そうなところはマスクは正解だよね。

しかもちょっと声を変えてきたから最初分かんなかった。

「ファンに見つかったかと思ったよ。」

『めちゃくちゃ嫌そうな顔してた。』

「だってここでバレたら後々面倒だなって思ったから。」

『確かにね。行こっか。お待たせ。』

風磨はしれっと私のスーツケースを持って、
タクシー乗り場に向かう。