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『とりあえず抱かれて、今は。』
その言葉に2人で深い欲望の沼に沈んでいった。
言葉とは裏腹に菊池くんは優しかった。
終わった後に話を聞いたら、
どうやら私が誘ったらしい。
全然覚えてなかったけど。
お酒を飲むとキス魔になるっぽかった。
てことは樹にもしたのかな。今度聞いてみよ。
そんなことを呑気に考えていた時だった。
『でさ、、、。』
「はい。」
なんとなく目が見れなくて布団に潜ろうとする。
でも菊池くんに阻止されたけど。
『付き合う？』
「へ？」
全く予想外の言葉に変な声が出る。
『いや、相性悪くなかったなぁって。別にそれだけじゃねーけど。俺、別に流されたからってむやみに抱いたりしないよ。』
「いや、えっとその、、、。」
今まで、菊池くんのことは怖いとしか
思ってなかったから。
まあ、昨日の食事で少しは仲良くなれたと思うけど。
『え？それとも彼氏いる？』
「いないです。」
『じゃあ、いいじゃん。とりあえず付き合ってみようよ。嫌になったらその時は振って。』
「、、、。分かりました。」
何でこの時にYESの返事をしたのかはわからない。
けど、不思議と嫌な感じもなかったから。
『じゃあ、決まりね。俺はデビューしてるし、松雪の立場もあると思うから自宅ばかりになると思うけど。お互い家が近いなら大丈夫っしょ。』
「、、、そうですね。」
『てか、その敬語もやめて？』
「分かったよ、菊池くん。」
そう言ったら菊池くんは爆笑して。
『よくよく考えたら苗字で呼び合うのも変だな。よろしくね、A。』
「確かに、、、。よろしく、ふうまくん。」
『やだよ。呼び捨てでいいじゃん。』
「風磨。」
『ん。』
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作者名：しょこら | 作成日時：2024年2月2日 6時
