紅一点×SnowMan④ (ページ27)

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side KIKUCHI ページ27

メンバーの中島健人と佐藤勝利が出てるからってことで
ジャニワを観にきたわけだけど。

正直とても驚いた。
樹や翔太が言っていた松雪のレベルが
一つ飛び抜けてるって言うのは本当だった。

アクロバットのソロは客席もみんな感嘆としていて。

ダンスも上手いし。
そしてなんでSnowManにいるのかも分かった。
SnowManのレベルじゃないと足並みが揃わないんだ。

何も知らずに嫌いだと言っていた自分が申し訳ない。

観終わって、樹に連絡する。

「お、お疲れ様。観たよ、今日。」

田『まじか？どうだった？』

「めちゃくちゃ良かったよ。てか、松雪がすごかった。」

田『だべ。アクロバットとかレベル違うっしょ。』

「いや、ほんとに。」

田『これで姉御のこと少しは好きになった？』

「うん。まあ。好きかどうかは分かんないけど、すごいとは思った。」

そう言ったら樹は笑っていて。

『まあ、今度飲み会セッティングするから。そこで話したらもっと仲良くなれるよ。』

「ん。よろしく。」

そんな会話をしたのが1月で。
だけど、それから忙しくて、いざ、
飲み会しようってなったのは3月も終わりに
差し掛かってからだった。

田『あ、風磨が1番乗り？』

「みたいだね。」

個室の居酒屋で待っていたら樹が来た。

田『まあ、2人は滝沢歌舞伎の準備が忙しいか。』

今年から松雪も滝沢歌舞伎に出るらしくて。
どうやらアクロバットの場面での
サプライズ出演らしいけど。

渡『わり。遅くなった。』

A『樹ごめんっ、、、。え？』

「え？」

松雪が俺の顔を見て固まる。
そして翔太の後ろに隠れた。

田『ん？しょっぴー、風磨が来ること言ってなかったの？』

渡『あー、そういえば言ってないかも。』

「はぁ？まじか。」

俺が声を出すと更に縮こまっている。

「まって、どんだけ怯えてんの。」

翔太の後ろに隠れてこちらを覗く
松雪の様子がおもしろくて笑ってしまう。