紅一点×SnowMan④ (ページ20)

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金曜日はあっという間にやってきて。

そもそもメンバーとこうして2人きりで
食事に行くとか初めてかも。

向こうがお店を取ってくれた。
外食もこもちゃんと行った時以来かもしれない。

撮影が少し押してしまって、
予定時刻を過ぎてしまった。

「ごめん、待ったよね。」

渡『ううん。ちょっと前にきたところだから。』

「なべくん、忙しい時にごめんね。」

渡『いや、大丈夫。何食べる？』

「疲れたからあっさりしたもの。」

渡『ん。』

なべくんはそう言うと店員さんに何個か注文していく。

なべくんの前にビール、私はウーロン茶で乾杯だ。

「どう？舞台は？ごめんね、今回見に行けなくて。」

『ぼちぼちやってるよ。SixTONESとだから楽しいね。仕方ないでしょ。牧さんもスケジュール空けようとしたけど無理だったってこの間撮影の合間に来て言ってたよ。』

そう。急遽のドラマ主演でスケジュールが
かなりタイトで公演にも見に行けない状況なのだ。

『そっちこそどうなの？撮影は。』

「なんとか。山下くんがいい人でやりやすいよ。」

『へー、そうなんだ。変なことされてない？』

「まさか。むしろ良くしてくれてる。アドバイスもたくさんくれるし、何より私のこと撮影中嫌な思いしないように配慮してくれてる。」

それからお互いの近況など簡単に話していく。

『で？』

「ん？」

『話、あるんでしょ？大事なことなんでしょ。じゃないと呼び出さないなと思ったんだけど。』

そうだ。今日はその話をしないといけないんだ。

「うん、あのね。」

そう前置きして、私は切り出した。