紅一点×SnowMan④ (ページ19)

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活躍されている先輩の言葉に何も言えない。

自分の知名度がとかは思わないけど、
自分がいることでデビューの足枷に
なってるのではないかと思うことは多々ある。

「そうですか、、、。」

山『ほら、しかも今ならまだデビュー前でしょ。それならまだ松雪がSnowManにいることもあまり知られてないわけだからさ。』

「そうですよね、、、。」

山『まっ、気長に考えてみなよ。これは先輩からのアドバイスってことで。』

「ありがとうございます。」

山下くんは私の頭に手を置くと、撮影の準備に向かう。

「雅〜。私ってソロになった方がいいのかな。」

雅『え？どうしたのいきなり。』

「今回も初の主演の舞台なのに出られてないし、そもそもSnowManがデビューできないのは松雪がいるからだ、なんて言われてるし。」

雅『そうねぇ。』

雅は少し考えた様子で、こう言った。

雅『実力でだけならYESよ。だけど、あなたの精神力を考えたらNO。あなたはそんなに強くないし、そもそも得意のアクロバットとか使える機会はぐんと減るわよ。』

「そうだよね。」

雅『私に相談しても仕方ないじゃない。メンバーに相談しなさい。』

「高地とかは？」

私がそう聞くと、雅はため息をついて、

雅『ばかね。高地に聞いてどうすんの。あなたが高地に依存してるのは分かるけど、グループの話でしょうが。ここはSnowManのメンバーに頼りなさい。』

「、、、そうだよね。分かった。」

私はLINEを開いてある人に連絡する。

A【舞台の忙しい時にごめん。話をしたいことがあるんだけど、暇な時ないかな？】

【お疲れ！俺は夜ならいつでも。Aに合わせるよ。】

A【そしたら来週の金曜日は？】

【スタンプ】

思いの外早く返信が返ってくる。
私はスマホを閉じると撮影に向かった。