紅一点×SnowMan④ (ページ15)

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「う、うん。なんか偏ると世間の見方も変わってきちゃうでしょ。」

そう言ったら少しだけ阿部ちゃんは顔をしかめて。

阿『そこまで気にしなくてもいいよ。俺たちは大丈夫だから。』

「、、、ありがと。」

阿『ところで、今は好きな人はいないの？』

「好きな人かぁ。」

いない、、、とは言えないのは、
ある人の顔が浮かんでくるからで。

阿『気になる人がいるの？』

「うーん。そうなのかも。けど、自分からどうこうするつもりはないよ。」

阿『北斗？それとも樹？』

「それはない。」

阿『うーん。高地？』

「、、、違う。」

阿『高地でしょ。』

「分かんないの。」

阿『え？』

優吾に関しては、気になるんだけど、
本当に分からない。

「あのね、阿部ちゃんだから言うけど、優吾は昔好きだったんだよ。けど、時間が経って、家族みたいな感覚なの。そこに恋愛感情があるのかって聞かれると分かんなくて。一緒にいて落ち着く人は優吾以上の人はいないけど、ドキドキとかはなくて。」

阿『あー。なるほどね。俺も恋愛経験がたくさんしてきたわけではないけど、好きにもいろんな形があるんじゃない？ドキドキするばかりが恋愛ではないんじゃないかな。安心できる恋もあると思うよ。』

「そうかぁ。」

阿『ちなみにメンバーとかは考えたことないの？』

「え？SnowManの？ないない。私の中ではメンバーだもん。」

阿『、、、そっか。』

「でも、なんか少しわかった気がする。阿部ちゃんありがとね。」

阿『いーえ。』

渡『A！次撮るって。』

「あ、分かった。ありがとう！」

なべくんが呼んでくれて、私はスタジオに向かった。