紅一点×SnowMan④ (ページ12)

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『ん！てことでしょっぴー奢ってね。誕生日の祝い。』

いつもの樹に戻って、
それからはメンバーの話をしたり、
樹の女の話を聞いたり。

『てかさ、姉御には告白しないの？』

「いやー。メンバーだろ？やっぱいろんな躊躇があるよね。しかも俺のこと何も思ってないのが丸わかり。」

『あー。やっぱマンズ兄さん達のことはメンバーです感は強いよね。』

「だよなぁ。」

小さくため息をつくと、樹が眉をしかめて。

『俺も、何回も姉御に聞くんだけど、そのことだけは絶対教えてくれないんだよね。』

「そうだよね。元彼が誰かも教えてくんねーよ。」

『え？しょっぴーにもなの？』

俺の発言に樹がめっちゃ驚いてる。

「うん。事務所内だとは思う。」

『まぁじ？姉御と付き合える人とか誰なんだろうな。』

「元彼以降の恋愛事情は聞いてないけど。あ！でも、北斗が合鍵持ってるな。」

『は？北斗？』

「うん。今は分かんないけど、少なくも前は持っていたよ。」

『まじかぁ。けど、あそこが付き合ってる風は全くないな。』

樹が一生懸命考えている。

『かと言って、高地って感じでもないしさぁ。』

「謎だよね。」

結局2人で色々勝手に考えるけど、結論は出ず。

『まっ。とにかく頑張ってよ。俺はしょっぴーを応援してる。』

「うん、ありがと。」

樹とは店前で解散して、帰路につく。

Aのことは好きだけど。
メンバーとしての関係を崩してまで
付き合いたいとは思えなくて。

自分のこの複雑な感情に答えが出ることはなく。
電車の中で盛大にため息をついた。