紅一点×SnowMan③ (ページ7)

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side YOU ページ7

最初にみんなで並んだのはジェットコースターだった。

見た感じはそんな怖くなさそう。
これならいけるかなぁ。

そんなことを考えていたらいつの間にか
乗り場まできていて。

荷物を置いて、ベルトをつけて座席に座る。
やばい。いざ乗り物に乗ったら怖くなってきた。

「なべくん。」

渡『ん？』

「あの、手を繋いでもいいですか？」

渡『へ？あ、まあ、いいけど。』

緊張のあまり敬語になっていて。

なべくんが少し照れた様子で手を差し出してくれる。
私はその手をぎゅっと握ると目を閉じた。

だんだんと上がってくる車体に恐怖しかなくて。
いざスピードが出始めると何も考えられない。

乗れないって言えばよかった。

アトラクション自体はほんの数分だったと思うけど、
私の中では体感30分くらいに感じて。

終了した頃には頭が真っ白になっていた。

渡『終わったよ、手を離して、、、。え？』

涙を流す私を見て、なべくんがぎょっとしている。

渡『まさかジェットコースター苦手？』

声が出ないので黙って頷く。

渡『まじか。とりあえず次のお客さんがいるから出よーぜ。』

なべくんに支えられてジェットコースターを降りる。
なべくんが荷物も持ってくれて、
肩を支えて歩いてくれた。

渡『お前言えって。』

「ごめん。」

渡『どのくらい苦手なの。』

「夢の国もほとんど乗れない。」

渡『まじか。そこまでかよ。だったらここもほとんど無理じゃね？』

「かもしれない、、、。」

なべくんは呆れたようにため息をつく。

ほんとみんなが楽しくなるところを邪魔してしまって
申し訳ない気持ちが大きい。

涙が止まらないまま、みんなのいるところに着いた。

渡『こいつ絶叫系まじで無理っぽい。』

なべくんがみんなに状況を説明してくれる。

佐『それなら言ってよ！知らなかったよ。』

   「だってみんな楽しそうだったし、これなら乗れるかなって思ったんだもん。」

さっくんの言葉にようやく言葉が出てくる。

   阿『仲間がいた。』

阿部ちゃんはちょっとだけほっとした顔していて。

   深『全く無理なの？』   

「夢の国もほとんど乗れないくらいには無理。」

   岩『それってほぼダメじゃん。』   

宮『姫、ごめんね？』 

私がどのくらい無理か説明するとみんなぎょっとしている。