紅一点×SnowMan③ (ページ48)

今日:40 hit、昨日:416 hit、合計:155,079 hit

★ ページ48

2人の目の前にはハサミで切り裂かれた服がある。
それは今日、Aが着ていたものそのもので。

待って。どういうこと？
頭の理解が全く追いつかない。

深『阿部ちゃん、とりあえず戻ろう。』

ふっかに言われ、楽屋に戻る。

佐『どうだった？』

「いや、それが、、、。」

言いかけた時、高地が現れて。

高『すみません。Aが急いでるみたいなので帰ります。お疲れ様でした。』

深『あっ、高地、、、。』

ふっかの呼び止めにも気づかないまま
高地は出て行ってしまった。

岩『何かあったの？』

深『服が切り刻まれていたんだよね。』

渡『は？』

「楽屋を覗いたらAの私服が切り刻まれていて。」

宮『それやばくない？』

岩『とりあえず滝沢くんに報告するか。』

俺達は滝沢くんのところにみんなで向かう。

滝『んー？どうした？』

「失礼します。Aの件なんですけど。」

滝『、、、何があった？』

俺達はさっきみた光景を簡単に説明する。

滝『分かった。てか雅は？牧は？』

渡『牧さんは確か冬休みっす。雅って誰？』

深『あ！Aを担当しているメイクさんじゃない？』

「そういえば見てないな。」

いつもAのそばにいたはずだけど。
そもそも最近見てないな。

佐『そもそも秋くらいから見てなくない？』

岩『確かに。』

滝『待って。調べる。、、、。まじか。あいつ今NYだ。はあ。俺のしたことが。不覚だったな。』

「どういうことですか？」

滝沢くんが頭を抱えていて。

滝『スタッフの嫌がらせだよ。俺が座長だし、注意はしていたんだけども。あとは雅が目を光らせてくれていたから最近はほとんど無かったんだけどな。牧や雅がいるもんだと思って油断してた。』

まじか。ほんと大変な世界に生きてるんだな、、、。
でも、、、。

渡『でも、俺達に言ってくれたら良かったのに。そしたら少しは阻止できたはずなのに。』

みんなを見ると悔しそうな顔をしていて。

滝『とにかくみんなは帰っていいよ。俺は少し調査するから。そのスタッフは解雇だな。』

滝沢くんは険しい顔をしている。

みんなで楽屋に戻って帰路についたけど、
誰も電車の中で言葉を発していなかった。