紅一点×SnowMan③ (ページ47)

今日:298 hit、昨日:818 hit、合計:154,921 hit

★ ページ47

最後、滝沢くんから紹介されてみんなで前に出る。

お辞儀をして客席を見た時に驚いた。

明らかにAを指定して侮辱するような内容の
うちわが何個もある。

中には大阪公演も来ていたのだろう。
下手くそは帰れなんてものもあって。

ひどいな。大丈夫だろうか？

隣のAを見るととびきりのスマイルで
手を振っている。まるでそれらが一切見えてないように。

この人ほんとにアイドルなんだな。すごいや。
そんなことを考えながら声援に応えていく。

無事に終わって、楽屋に戻る。

「ねぇ。」

A『ん？』

「大丈夫だった？」

A『何が？』

「その、、、うちわとか。」

そう言ったらAは笑って、

A『あんなの気にしていたらキリないよ。着替えてくるね。』

なんて言っていて。
この子はメンタルがどれだけ強いのだろう。

岩『なあ、見たか？』

渡『ああ。あれはひどいな。』

みんなも同じことを考えていたっぽい。
楽屋に6人で戻った時、まずその話になった。

佐『あれが、Aの生きてきた世界か。』

「大丈夫とは言っていたけど。」

宮『姫は強いね。』

そうみんなが口々に言ってる中、
うちの最年長は全く話さない。

「ふっかどうした？」

深『ううん。いや大変なんだなって思っただけだよ。』

そんなことを話していた時だった。

高『お疲れ様です。Aいます？』

「高地お疲れ様。いや、まだ戻ってきてないよ？」

高『えっ、、、。Aの着替え部屋はどこすか？』

佐『突き当たりの部屋だけど、、、。』

佐久間が言い終わる前に高地が出て行ってしまって。

渡『えっ。何？』

岩『何かやばめ？』

高地の慌てた様子にみんなも驚いている。

「ちょっと俺も見てくる。」

深『俺も。』

支度がほぼ終わっている俺とふっかも、
Aの部屋に向かう。

ドアが少しだけ開いていて、
覗くとAと高地の姿が見えた。

A『どうしよう、、、。』

高『とりあえず、俺のコート着て帰ろ？それなら多少は衣装隠せるから、、、。』

A『でもバイクでしょ？そしたら優吾寒いよ？』

高『大丈夫だって。そんな遠くないじゃん。』

A『いや、めっちゃ遠いよ。ここ横浜だよ？赤坂までどんだけあると思うの？』

高『でも私服こんなんになっていたら着れないでしょ？俺は大丈夫。SnowManの皆さんには先に帰るって言っておくから。』