紅一点×SnowMan③ (ページ45)

今日:44 hit、昨日:416 hit、合計:155,083 hit

⭐︎ ページ45

はぁ。

メンバーに何か借りるか。さっくんあたりなら
身長もほぼ同じだし、体型も似てる。

部屋を出てSnowManの楽屋に行く。

「さっくん。衣装の予備ってあるかな？」

佐『んー？あったかなぁ。これHey!Say!JUMPのだからあると思う。聞いてくるわ。』

「ありがと。」

阿『どうしたの？』

「衣装忘れちゃって。」

岩「Aも案外ドジするんだな。」

楽屋にいたメンバーはみんな笑ってる。
私が意地悪されてるなんて思ってもいないんだろうな。

佐『あったよ。予備借りてきた。』

「助かります。」

さっくんから衣装を受け取って、部屋を出る。

着替えたら、一応着れたけど。
ウエストは安全ピンで止めてもブカブカだ。

サスペンダーも盗難されてるし、
これじゃあ激しいダンスはかなり厳しいかも。
勝手にアレンジ入れるしかない。

「やるしかないか。」

ブカブカな衣装の裾を押さえながら
SnowManの部屋に向かった。

そしていざ始まった本番。

ステージ構成において私自身は観客から
手の届かない位置に立っている。

ダンスしづらいなぁ。

不便さというかやりづらさを感じながらも
なんとかステージは終えて。

終演後、ミーティングの場で滝沢くんから指摘された。

滝『SnowManのみんなお疲れ様。アクロも含めよかったよ。けど、松雪。』

「はい。」

滝『手抜いた？』

「抜いてないです。」

滝『明らかに1人ワンテンポ遅れていたし、動きもいつもより悪かったよ。横浜での公演の時はちゃんと直してきて。』

「分かりました。」

はぁ。

まあ、パフォーマンスは明らかに私でも
下手なものだったから。指摘されるのはしょうがない。

けど悔しい。自分のコンディションが
悪いとかじゃないのにできなかったし。

私は下を向くしかなかった。

スタッフ『滝沢さんにあんなこと言われてざまぁだね。』

スタッフ『だから女なんか入ったらだめなんでしょ。』

自分の楽屋に戻る時、スタッフの声が聞こえる。
ほんとこの人達が厄介なのは秀明くんや
SnowManのメンバーがいないところでやることだ。

部屋に戻り、私服に着替える。
バックに借りた衣装と着たくない衣装をしまう。

私サイズのもの、さっき頼んだけど、
横浜はギリギリだなぁ。

私は大きくため息をついた。