紅一点×SnowMan③ (ページ43)

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side YOU ページ43

今は秀明くんのコンサートのリハーサルをしている。

衣装合わせってことだけど、そもそも男性用の衣装が
全く入らない私は今回作ってもらうことになったのだが。

「これですか、、、。」

スタイリスト『ええ。そうよ。』

スタイリストは冷たく一言言うと部屋を出る。
こんなのふざけてるでしょ。

明らかに丈の短いジャケットにミニスカート。
こんなのでファンの前に出たら、
攻撃されるのは目に見えてる。

「今回もか、、、。」

私は他のメンバーが着ている似たような服を
ネットで注文する。

スタイリストにこのような意地悪をされるのは
良くあることだ。いつもなら
雅が対応してくれていることも今回はできない。

雅は朝ドラ後に私の仕事が落ち着くとのことで、
半年間NYに行くことになった。

メイクの勉強をもっとしたいということで、
前々から熱望していた。もちろん、
行って欲しいと思っていたし、
長年の夢だったから応援している。

雑誌の撮影や少しのドラマなら自力でメイクもできるし、
喜んで送り出したはずだった。

だけど、ライブでバックにつくとなると全然違う。
メイクも髪型もライブ仕様にしないといけないし、
それを1人でやるのはなかなか難しい。

そうなると誰かに必然的にお願いを
することになるわけなのだが。

裏方の女性スタッフは私のことを煙たがる人が
大半なので無理だし。男性のメイクさんに
頼んだことあるけど、あやうく襲われかけたことも
あるから難しい。

そんな理由もあってお断りしたのに。

社長が『なんで出ないの？タッキーのコンサートだよ？SnowManみんなでやらないと。』

なんて言うもんだから、ほぼ強制参加になった。

メイクかぁ、、、。
メイクはまだどうにかなる。

問題は髪型だ。崩れないように研究しないといけない。
あの人を召喚するか。

高『ほんとさ、Aは俺のこと便利屋だと思ってる？』

「思ってないよ。まあ、暇だから声かけたら絶対来てくれるとは思ってる。」

『それってほぼ俺が言ったことを肯定してるよね。』

そんなことを言いながらも、
優吾は私の髪の毛を触っていく。

「でも、ほんとにありがとね。」

『、、、別に大丈夫だよ。雅いないんでしょ。そしたら自分でやるしかないもんね。』

過去にスタイリストやメイクの人にされてきた
数々の嫌がらせを優吾は知っている。

それを守ってきてくれたのが雅ってことも。