紅一点×SnowMan③ (ページ40)

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side IWAMOTO ページ40

「バックにAもつくんですか？」

滝『うん。本人にはまだ言ってないんだけどね。』

事務所でたまたま会った滝沢くんに呼び止められ、
Aを滝沢くんのコンサートのバックに
つけることを告げられた。

Aは今まで先輩のバックについたことはない。
ドラマが忙しいのもあって、スケジュールが
合わないのもだけど。

明確な理由が一つある。今でこそ徐々にSnowManに、
うちの事務所に紅一点がいることを
受け入れられているけど、それはあくまで
俺たちのファンや世間一般の話。

他のグループ、とりわけ先輩方のグループのファンは
特に嫌悪がすごくて。主にAに攻撃してくるのも
先輩のファンが多いからだ。

「それって大丈夫なんでしょうか、、、。」

滝『うーん。ある意味賭けだよね。俺のファンならSnowManを可愛がっていることを知ってるから大丈夫かなって思ってはいるんだけど。』

滝『だけど、俺が舞台に立っている以上、何かあった時にフォローできないから。SnowManのメンバーがちゃんとサポートしたり護ったりできるならって思ってる。みんなで話し合ってみて。』

「、、、分かりました。」

滝沢くんがいなくなった後、小さくため息をつく。

どうしたら良いのか。

Aは俺にとって妹みたいな存在だ。
彼女には最初、嫌悪感しかなかったけど、
今は尊敬の気持ちが強い。

とにかくダンスも歌も演技も一流で。
だけど彼女は決してそれをおごることはない。
まあ、おごれるような環境でもなかったけどな。

プライベートは全く謎だけども。
いろんな噂もあくまで噂みたいだし。
高地と北斗と仲良しであること以外は全く不明だ。

そんな彼女に惹かれる人は多い。
うちのグループだってそうだ。

少なくとも翔太と、あとはふっかも恋愛感情を
抱いているのは間違いない。
あとのメンバーは分かんないけど。