紅一点×SnowMan③ (ページ39)

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「もうこの話やだ。なべくん何が面白い話して。」

『はあ？お前無茶振りすぎんだろ。』

さっきまでの雰囲気はなくなって、
ふっかさんや他のJr.の面白い話をしていく。

気づいたら自宅のそばまで来ていて。

『うーわ。何ここ。やばいね。』

「だよね。社長があの一件があったからめっちゃ良いところ用意してくれた。」

目と鼻の先にあるタワーマンションを見ながら
なべくんが言う。

私は裏手の地下の駐車場に車を走らせる。

『外車しか停まってないじゃん。さすがだな。』

「ね。みんなお金持ってるんだね。」

『それお前が言う？』

「私はJr.だからお金持ってないよ。社長が持ってるだけ。」

自分の駐車場に停めて2人で降りる。
まさかメンバーを部屋に入れることになるとは。

なぜか入れたくないと考えていたけど、
いざと言う時に知っている人がいるのも
良いかもしれない。

部屋に入ると中を見渡すなべくん。

『広いけど、、、。何もないな。』

「うん。あんまり物を置くの好きじゃないし。」

部屋は最低限の家具家電のみだ。
装飾品は一切置いてない。

『俺もあんまり物奥の好きじゃないから分かる。』

「物に興味なくて。服も化粧品も最低限だけだし。」

『だからポルシェ買えるんだ。』

「そういうこと。」

ソファに座るとウトウトしている。

「お風呂は？入る？」

『んー。はいる。』

「部屋着も新品の下着も洗面所の棚に入ってる。」

『は？お前の家下着あんの？男性物の？』

「うん。優吾がよく忘れるから買うようになった。」

『、、、。そーゆーことね。借ります。』

なべくんがお風呂に向かう。
私はやることがないからとりあえずコーヒーを淹れて
ベランダに出る。

あ、今日は満月だ。
無駄に高さのあるこのマンションで
唯一この星空を眺めるのは好きだ。

高いからベランダのきわには行けないけども。

『上がった。』

「ん。わたしも疲れたから入るね。もしコーヒー飲みたかったらあるし、水は冷蔵庫にあるから。」

なべくんにそう言ってお風呂に向かう。

上がるとソファでなべくんが寝ていて。
私はブランケットを掛けると、寝室に向かい、眠った。