紅一点×SnowMan③ (ページ38)

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「なべくん？」

『ん。起きてる。』

「どこで待ち合わせしてるの？」

『、、、予定なんかないよ。』

「え？そうなの？そしたらなべくんの家に帰ろうか？」

過去のナビの履歴を探ろうとしたら、
なべくんが横からナビを触る。

『へー。赤坂なんだ、家。』

「どういうこと？」

『Aの家行きたい。いーでしょ。』

「、、、分かった。」

なべくんが入れた自宅のナビを頼りに向かっていく。

『なぁ。』

「ん？」

『最近北斗と会ってないの？』

「、、、そうだね。」

『なんかさっき過去形だったからさ。』

そう。前はよく頻繁に来ていた北斗くんも
最近はほとんど来ない。

朝ドラで忙しくなってから、
タイミングが合わず何度か断ってしまっているうちに
来なくなったというのが正しいかもしれない。

「タイミングが合わなくなっちゃってね。何度か断っていたら来なくなっちゃったかな。」

『ふーん？高地は？』

「優吾？優吾は来るよ。頻繁ではないけど。」

優吾はいつも来たら一緒に話して、
布団に入って、キスをして。

最後には額に口付けしたらおやすみって言うんだよね。
それが深く眠りに入る合図だから、
そのあとはぐっすりと寝れる。

『なるほどね。2人のこと好きなの？』

「うん、好きだよ。」

『いや、そうじゃなくて、、、。恋愛的な意味でさ。』

あ、そっちか。なべくんの質問に
答えることができなくて黙ってしまう。

「恋愛的な目ではもう人を見たくないんだよね。」

『お前いっつもそんなこと言ってるな。別にうちの事務所恋愛禁止でもないんだしよくね？』

「なべくんはいいかもしれないけど、私は異質だから恋愛したら面倒だよ。事務所も世間もいい顔はしない。」

『、、、。』

　
私の言葉になべくんが黙る。