紅一点×SnowMan③ (ページ36)

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★ ページ36

ぐいっと腕を引いて物陰に2人で入る。
周りも暗いし、人目に全くつかないところだ。

『えっ？なに？』

「黙って。」

そう言うとAの唇を深く塞ぐ。
最初は固まっていたAも徐々に応えてくれて。

そんなのされたら止まんねーよ。
スーツの中に少しだけ手を伸ばして
さらに口付けをしていく。

陽気な音楽とたくさんの人の声が聞こえる中、
そこだけ2人の吐息と唾液の音だけだった。

「、、、わり。」

『ううん。』

恥ずかしくてAの顔を見れない。
けど、温もりが離れるのは寂しくて手を繋ぐ。

「そろそろみんな終わるだろ。戻ろっか。」

『そうだね。』

そう言って乗り物の出口のところに向かう。
そしたらみんながちょうど出てきて。

佐『やべーよ。めっちゃ楽しかった。翔太残念だったな！』

阿『死ぬかと思った、、、。』

岩『まじで阿部の顔がやばいの。』

A『阿部ちゃん大丈夫？』

少し前に離れた温もりがさらに遠ざかっていく。

深『なべ、なんかあった？』

「、、、。何もねーよ。」

深澤が疑いの目をこちらに向けてくるけど、
知らないふりをする。

メンバーだからと抑えないといけない気持ちが
最近だんだんと抑えられなくなっている。

障壁を乗り越えてしまいたい衝動にかられてしまう。

そのあとはみんなで夕食を食べて、ショーを見て。

宮『みんな電車だよね？』

A『私は車。』

深『そしたら乗せてよー。』

A『いいよ。』

「え？ずりーよ。俺も乗る。」

深澤と一緒には乗せられないわ。
そう思って名乗りを上げる。

佐『俺は近いからタクシーで帰るわ。』

宮『そしたら俺も一緒に乗ろうかな。翔太は？』

「あー、俺、このあと友達に会うんだよね。だから方面違うわ。」

佐『おっけー。』

結局、照だけ方面が違うしってことで、
Aの車には阿部、深澤、俺が乗ることにした。

もちろん予定なんて無いけど。
もっと一緒に居たくてつい言ってしまった。

A『そしたら行こっか。少し遠くにとめてる。』

そう言うと、駐車場に向けて歩き出した。