紅一点×SnowMan③ (ページ33)

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まずはマンションのアトラクションに乗るらしい。
高所恐怖症でアトラクションが苦手な私は当然お留守番。

岩『ここはさ、じゃんけん勝ったやつがAと待機しよ。』

じゃんけんの結果、この人になった。

深『あら、まずは俺か。』

阿『まじで嫌だって。フリーフォール系が一番無理なのに！』

「頑張って阿部ちゃん。」

阿『うわぁぁぁぁ。』

舘さんに引っ張られて
スタンバイのところに向かっていく。

今日は平日だから60分待ちで。
まあ、いつもより空いてるかも。

深『Aは行きたいところある？』

「うーん。写真は？ミッキーと撮りたいな。」

深『それは後でするんじゃない？』

「そっか。そしたらただただ歩きたいな。」

深『了解！ん。』

「ん？」

ふっかさんが手を差し出してくる。

ん？なんだろ。

深『2人きりなんだからデートでしょ？手を繋がないと。』

そんなものなのかな？
ふっかさんって絶対モテるよね。

私はふっかさんの手に自分の手を置いて、手を繋ぐ。

深『うん、よろしい。』

「ほんと、デートだね。」

そんなことを話しながら鉄道に乗ったり、
ゴンドラに乗ったり。

ポップコーンを食べたくて
列に並んでいたら声をかけられた。

ファン『あの、、、。Aちゃんですか？』

「あ、はい。そうです。」

ファン『私、朝ドラで知って、すてきだなって思っていたんです。実物可愛すぎる。どうしよう。あの、サインもらってもいいですか？』

「ごめんなさい。サインは事務所的にNGなんです。だから握手でもいいですか？」

ファン『あっ。そうなんですね。ぜひ！嬉しいなぁ。』

差し出された手を握手すると、とても喜んでもらって。

「今日、プライベートで来てるから内緒にしていただけると助かります。」

ファン『あっ。そうですよね。分かりました。彼氏さんとデート中に失礼いたしました。』

そう言ってファンの人は立ち去っていく。

深『メンバーだって気づいてなかったね。』

「まさかだった。」

深『俺もまだまだかぁ。』

そんなことを言いながら、
ふっかさんは少しだけ嬉しそうだ。

スーベニアバケットにポップコーンを入れてもらって、
首からぶら下げる。

一気に大人のOLから子供になってしまった。

そろそろ終わるかなぁ。
今から乗るってグループLINEに来てたから
出口のところに向かう。