紅一点×SnowMan③ (ページ4)

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side SAKUMA ページ4

阿部ちゃんのデスドライブで
なんとか遊園地に到着して。

こうやってみんなで遊ぶのは初めてだな。
そもそも去年や一昨年は仲悪かったし。

とりあえず遊園地来たらジェットコースターでしょ
ってことで入口に1番近いやつに向かう。

阿『俺乗りたくない。』

深『いーから、乗ったら大丈夫っしょ。』

渡『いけるいける。』

絶叫系が苦手な阿部ちゃんが悪友コンビに連れられて
無理矢理並ばされてる。

みんなでその様子を見て笑っていたんだけど。

Aはずっと無言で。

「楽しくない？」

A『ううん。どんなのだろうって考えてただけだよ。』

俺が話しかけたら笑ってたから、
本当に考え事をしていただけだろう。

俺は好きだしなぁ。絶叫系は。
7人で奇数だからじゃんけんをしてペアを決める。

そしたら、俺と照、ふっかと涼太、翔太とAで。

阿『なんで俺だけ1人なんだよ。ただでさえ怖いのにマジで無理。』

深『仕方ないじゃん。じゃんけんで負けたんだから。』

阿『くそー。』

阿部ちゃんが怒りで騒ぎまくってる。
普段こんな姿見れないから面白いよね。

そんな感じで乗り始める。
クオリティはまあ、うん。やっぱ富士急とか
ディズニーとかには全然敵わないよね。

みんなつまんねって顔をして降りてきた。
阿部ちゃんはげっそりしてるけど。

あれ？翔太とAが降りてこない。

岩『あれ？翔太とAは？』

宮『荷物取るの時間かかってるのかな？』

降り場から少し離れたところで
2人のいないことに気づいたから、
どこにいるのかは分からなくて。

しばらくして、翔太とAがやってきた。

「え？泣いてる？」

翔太が肩を抱いて歩いてきたんだけど。
Aはあまり体に力も入ってないみたいで、
翔太が支えている。