紅一点×SnowMan③ (ページ22)

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side MIYADATE ページ22

A『おはようございます。』

かなり爽やかな挨拶と共に現れた姫。

佐『おはよー。なんか結構元気じゃない？』

阿『撮影初期の頃より活き活きしてる。』

深『撮影慣れてきた？』

やっぱみんな思ったことは同じだった。

撮影が本格化してからは、
かなりお疲れだった姫だったけど。
今日はそこそこ元気な気がする。

A『それなりにね。大変だけど、今までで一番やりやすい現場かも。』

「良かったね。」

そう言うと微笑む姫。その笑顔は反則だなあ。
ふっかなんてデロデロな顔をしている。

一方、その隣で少し険しい顔をしているのは幼馴染だ。
何か気になることがあるのかもしれない。

この幼馴染は姫のことが好きだ。

俺も好きだけど、絶対に翔太とは気持ちが違う。
俺は妹に近い感覚かな。

好きな人だからこそ、
何か思うことがあるのかもしれない。

今日はクリエの通しの練習だ。
初日しか出られない姫の時のセトリと、
そのほかのセトリを変えることになっている。

俺達は2パターンの構成を覚えないといけないから
大変だけど。

誰もそれに関して異議を唱える人はいなかった。

とにかく姫のパフォーマンスはすごいから
ファンの人達に見てもらいたくて。

ふっかが練習に一度付き合ったらしいけど、
その時にソロのパフォーマンスを見たら
感動したって言ってたからそれを見るのが
楽しみなんだよね。

岩『そしたらまずは全体のやつからいこっか。』

まずは7人で歌うものを練習していく。
姫には事前に踊りの動画を送って、
個別練習しといてもらったけど完璧だ。

一体いつどこで覚えてるのだろうか。

深『完璧じゃね？』

A『いや、Bメロのところ、ふっかさん少し間違ってるし、リズム遅れてるよ？』

深『え？まじ？』

岩『うん。Aが言った通りだよね。ふっかは練習時間あったんだから覚えておいてよ。』

深『ごめんて。』

すごいな。

多分ふっかのズレはワンテンポとかそんなもんだろう。
現に俺は気づかなかったし。

あれだけ激しく踊って歌ってる中で
気づけるのはさすがとしか言えない。