紅一点×SnowMan③ (ページ16)

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side KOCHI ページ16

AからLINEが来たと思ったら、
深夜の事務所に迎えに来いって内容だった。

まじで人使い荒いな。

そうは思いながらもバイクのキーを取ってしまう俺は
それだけAのことが好きなんだなと実感する。

ドラマが始まってからはなかなか会う事もなかった。

とにかく朝から晩まで撮影らしくて、
逆に眠れていると言ってはいたけど。

本当かどうかは分からない。

北斗も直接聞いたわけではないけど、
あんまり訪問してなさそうだった。

深夜の道をバイクで走っていく。
道も空いているからか思ったよりも早く
事務所に到着した。

多分、昔から使っていたレッスン室だろう。
いつものように奥のところまで歩いてドアを開ける。

「A〜！迎えに来、、、。あ、すみません。」

中にはAしかいないと思ったら、
まさかの深澤くんがいて。

しかも抱き合っていたから思わず閉めてしまった。

次の彼氏は深澤くん？
グループ内で？

色々と混乱してしまって、
訳もわからず自販機で水を買ってしまう。

深『あ、高地。ここにいたんだ。』

「深澤くん。すみませんでした。」

深『んー。なんのこと？』

「いや、なんかお取り込み中のところを邪魔してしまって。」

そう言ったら深澤くんは笑っていて。

深『それ誤解だよ。クリエでやるAのソロパフォーマンス見てたわけよ。そしたらあまりにも凄くて感動して思わず抱きついちゃったってわけ。だから高地が思ってるような関係じゃねーよ。』

あ、なんだ。良かった。
ほっとして少しだけ体の力が抜ける。

「いや、びっくりしました。てっきり付き合ってるのかと。」

深『ははっ。それはないよ。まあ、そうなりたいとは思ってるけどねぇ。』

「え？」

深澤くんの表情は見覚えのあるもので。
俺の姿とリンクしてしまうのは、
きっと同じ気持ちだからだ。