紅一点×SnowMan③ (ページ14)

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朝ドラの撮影が本格化して、
私は大学に行けないほど忙しくなっていた。

朝ドラは大変って聞いてはいたけど、本当で。
撮影も朝から深夜まで休みなく行われている。

元々大学は5年かけて卒業しようと思っていたけど、
このままじゃ本当に5年以上かかってしまいそう。

さすがに必修のものは受けているけど、
それ以外はテスト勝負になってしまいそうだ。

友達もいない私は自力で勉強するしかなくて。
撮影の合間に勉強をしている。

相手役の俳優さんが頭の良い方で
教えてくれるから助かっている。

移動の合間も勉強したいので、
牧さんに運転を頼むようになった。

牧さんの運転は快適でもっと早く頼めば良かったなと
感じるほどだ。

クリエは撮影との兼ね合いで1日しか参加できないけど。
それでもSnowManとして出られることを嬉しいなと思う。

「牧さん、ごめん。ちょっと疲れたから寝る。」

『寝といてください。事務所に着く頃に起こしますから。』

「ありがと。」

牧さんにそう言うと、目をつぶる。

みんなとは一緒に練習ができないから、
深夜にレッスン室の予約をして、
自分の出番のところだけ練習をすることになっている。

このままの撮影の進み具合だと、
前日にしか合わせるのが無理そうなんだよね。

仕方ないけど、流石に大変だ。

牧『着きましたよ。』

「うん、ありがと。牧さんは帰っていていいよ。夜遅いし。」

牧『でも、タクシーは誰が運転してるか分からないですよ？』

「うん、だから大丈夫。お迎えは頼んでるから。」

牧『そうですか。分かりました。』

牧さんには帰ってもらって、
1人でレッスン室に向かう。

私にほぼつきっきりで牧さんも疲れてるはずだから。
とりあえず帰ってもらうことにした。