紅一点×SnowMan③ (ページ12)

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部屋に入ると嫌でもベットが目に入る。
俺はなんとか理性を総動員してそちらを見ないようにした。

A『アメニティのものしかないけど。なんか美味しかったよ。』

ティーパックを出してお湯を注いでいる。
見たらかなり有名なやつっぽい。

「ありがと。」

『はーい。』

一口飲んで息を吐く。これで少しだけ心が落ち着いた。
これで普通にいれそう。

それからしばらくはすでに始まっている
朝ドラの撮影の話とか、クリエの話をして。

「てかなんで今日牧さんいないわけ？」

いつもならいる牧さんがいないのが気になって。
Aがホテルに戻る頃にはいても良さそうなのに。

A『ワンナイト。』

「え？」

A『ワンナイトの男を漁るって言ってたよ。福岡の男はどうかなって思ったみたい。』

いや、待って。なんか色々と衝撃的すぎて。

「ワンナイトの男探しもびっくりだけど、それをタレントに言っちゃうの？」

A『ふふ。牧さんっておもしろいよね。結構素直な人だなって思う。彼の中では別に隠すことではないんじゃない？』

そういうものなのか。にしても衝撃が強い。

「お前は牧さんに言わないの？北斗のこととか。」

『松村くんのこと？なんで？』

「いや、だって、北斗ってAの彼氏でしょ？」

『いや、違うよ。』

「だって滝沢くんが合鍵持ってるって。」

そう言うと少しだけ目を見開いていて。

『、、、彼氏じゃないよ。彼氏はもう作らないから。』

「でも合鍵あってってことは、泊まったりとかもしてるんじゃないの？」

『まあ、泊まってはいる。』

「その理由はなんなの？」

彼氏ではないと否定する男を泊める理由って
一体なんなんだろ。純粋に疑問だった。