紅一点×SnowMan③ (ページ11)

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side WATANABE ページ11

レンタカーを返して、Aの希望で
水炊きのお店に行くことにした。

佐『うんまっ。やば、この鶏肉最高！』

阿『やっぱ本場の水炊きは違うね。』

宮『姫、どう？』

A『おいしい。』

Aが美味しいと言った顔を見て
メンバーがみんなニコニコしている。

ほんとこういうところを見ると末っ子だよなぁ。

普段仕事している時のこのギャップを知ると
みんなAの魅力に気づくよなって思う。

プロとして意識の高いAは
プライベート感を一切出さないけど、
俺としてはもっと普段の感じを出したらいいのにって。

「お前、あれ言いなよ。」

深『ん？どうした？』

A『あの、クリエ出ようと思う。ひょっとしたら全日は無理かもしれないけど。』

佐『まじ！？これでようやくSnowManだな！』

阿『6人だとただのManだからね。』

岩『確かに、松雪でSnowだからな。』

「頑張ろうぜ。」

俺達の言葉にAは笑顔で。
それからはクリエのセトリやパフォーマンスを
どうするかの話をしていた。

「んじゃ、Aのこと送っていくわ。」

深『ん。なべよろしく！』

ふっかがニヤニヤしながら俺の方を見て言う。

うざっ。

多分俺の恋心はみんな分かっているんだろう。
なんとなく目が笑ってるし。

まあ、好きなのは間違いない。
簡単に言えるものでは決してないけど。

2人でホテルに向かって歩いていく。
俺達が泊まっているビジネスホテルなんかよりも
ずっと良いホテルだ。

A『なべくん、ここで大丈夫だよ。ありがとう。』

エントランスのところで言われるけど、
それだとホテルで何があるかわからないから。

「いや、部屋まで送ってく。今日牧さんいないんだろ？」

A『ありがとう。』

部屋まで行き、送り届けたからと思って帰ろうとする。

A『あのさ、お茶飲んでく？』

分かってるのかわかってないのか。

あくまで普通の感じで聞いてくる。
けど、そんなお誘いがあっても断れるほど
できた人間ではない。