【完結】銀行員×SnowMan② (ページ10)

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★ ページ10

俺は急いでAに電話する。

「今終わったよ。」

『あ。ほんと？今ね、赤坂のカフェで勉強してたの。どうしよっか？』

「そしたらそこにいて。近く着いたら電話する。」

位置情報をもらうとここから車で10分のところで。
急いで走らせると、すぐに着いた。
位置情報も含め、LINEする。

【着いたよ。ここの駐車場に停めた。】

【スタンプ】

すぐに既読になって、了解のスタンプが来る。
5分もしないでAがやってきた。

「久しぶり。」

『久しぶりだね。ごめんね、全然連絡できなくて。』

「忙しかったんでしょ？仕方ないよ。」

助手席に乗ってもらい、車を走らせる。

「明日は予定あるの？」

『ううん。もう平日が忙しすぎてクタクタで。何も予定を入れてないよ。』

「そんな大変なんだ。どんなところに行ったの？」

『企画の部署で。新しい部門とか商品とかの立ち上げをするところなの。』

全然わからないけど、どうやら凄そう。
しかも役職がついたから結構責任のある立場なんだって。

「ぶちょうほさ？なんかわからないけどすごそう。」

『なんだろー。分かりやすい感じだと課長みたいな？小さいグループをまとめる人。SnowManでいうとひーくんかな。リーダー的な感じだよね。』

あー、なるほど。それならなんとなくイメージはつく。

「なるほどね。」

どこで告白しようかな。
多分Aも分かっていると思うけど。

せっかくならいいところでしたいしなー。
あっ！あそこにしよう。

そのまましばらく車を走らせる。
着いたのは夜景の見える山頂で。

『わあっ。きれい。』

「ここね、前に康二に聞いたんだよね。たまたま通ったら見つけたんだって。」

『えっ！？そうなの？さすが康二くん。』

あ、やばい。余計なことを言ってしまった。
この子康二のファンだった。

完全に告白する雰囲気じゃなくなってるし。
女の子とデートできたのかななんて言ってるけど、
たしかダテさんと来てるんじゃなかったかな。

「あ、あのさ。」

『ん？』

「改めてちゃんと言おうと思ってだんだけど。俺はAのこと好きだよ。だから今更感もあるけど、付き合って下さい。」

そう言うと無言になるA。

あれ？思っていた反応じゃない。
俺は内心かなり焦っていた。