【完結】銀行員×SnowMan② (ページ48)

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俺は今、イタリアに来ている。
撮影の仕事で。

憧れのブランドの撮影だからすごく嬉しい。

コーディネーターさんやマネージャーの白崎さんと
ローマの街を歩く。明日は朝早いからな。

俺はホテルに着くとAに電話をかける。

『もしもし？蓮くん？』

「うん。今着いた。」

『あ、ようこそイタリアへ。』

Aは仕事の関係でヨーロッパを
1ヶ月ほど周っていて。時差もあるから
ほとんど電話できてなかったけど、今日は大丈夫だ。

「でも、イタリアにお互い居るなら会いたかったなー。」

『ごめんね？蓮くんのフリーの日がちょうど予定入っちゃったから。』

そう。本当はご飯にでもいけたらなって
思っていたんだけど。俺の唯一フリーの夜が
友達とご飯らしくて。

残念だけど仕方ない。
今回俺も中々の強行スケジュールだし。

『撮影頑張ってね。』

「うん。ありがとう。」

『見にいけたらいいんだけど、朝から仕事なの。』

「いや、それは仕方ないよ。しかも多分だけど人も観に来ると思う。」

『あー、そうだよね。目撃情報とかも上がっちゃうだろうし。』

そんな感じで話をして電話を切る。
明日の撮影に備えて早めに寝た。

次の日、トレヴィの泉やその他撮影場所を巡って
動画や写真を撮っていく。

モデル目黒蓮として、みなさんに喜んでもらえるものを
たくさん撮っていきたい。

ほぼ休みなく撮影は終わって。

夜ご飯はコーディネーターさんと行くことになった。

「白崎さんも行きますか？」

白『あー、ごめん。友人とご飯行く約束してるんだよね。みなさんで楽しんできて。』

「分かりました。」

白崎さんってほんとプライベートは謎なんだよな。

友達の話も、彼氏とかの話も全く聞いたことない。
昔はいろんな噂があったけど、
それも全部デマだったぽいし。

俺はその後、白崎さん以外のスタッフの皆さんで
レストランに行って食事を楽しむ。

イタリアの料理はやっぱり美味しいな。

Aがおすすめのお店何個かあるよって
言っていたうちの一つに来たけど、本当に美味しい。