【完結】銀行員×SnowMan② (ページ41)

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『蓮くん！この上に鍋置きたいんだけどできる？』

「んー？あ！大丈夫。はい貸して？」

Aから鍋を受け取ってキッチンの戸棚にのせる。
こんな時、身長が高いのは役に立つ。

ラ『これものせよっか？』

ラウールがあまり使わないものって書いてある
ダンボールを指差す。

A『ラウくん。ありがとう！お願いします。』

ラ『はいはーい。めめと俺が身長高いからこういう時楽だよね。』

今日は引越しの日で。

ほとんど業者がやってくれたから、
今は残りの段ボールの中身を整理しながら
収納しているところだ。

俺が一人暮らしだったこともあって、
割と家具家電は揃っていて。

逆にAは寮暮らしだからほとんど家具家電は
持ってなかった。

だから部屋の感じはほぼ俺が一人暮らししていた頃と
変わらない。

ラ『なんかさ、めめが引越ししたみたい。』

「いや、それ俺も思ってたよ。」

A『私が寮生活だったからね。家具も家電もほぼ持ってなかったから。』

部屋の感じが蓮くんのままだねって笑ってる。

だけど、やはり女の人のものとかが増えたから、
少し雰囲気は違っていて。

ああ、ようやくかって気持ちになった。

ラ『それにしてもめっちゃいいマンションだね。』

A『ほんと。佐藤さんの弟さんに感謝だよ。』

家探しが難航していた時に、舘さんの彼女の弟さんが
ふどか仲介の仕事をしていることが分かって。

紹介してもらって、家探しをした。
表にはでてない情報なんかももらって。

その中で、場所や設備が
自分達の希望に合うものがあった。

ラ『にしても広いね。』

「３LDKだからね。十分すぎるよね。」

A『会社の総務に提出した時、三度見されたし、給与ほぼ消えますけど大丈夫ですか？って確認された。』

ラ『いや。そうなるって。』

そう。ここの借主の名義はAの方だ。

どうやら会社都合で寮を出るから家賃補助が出るらしく。
それにあやかるためにそうなっている。

彼女が銀行員だからやっぱりお金には結構シビアだし。
補助がでるなんて大手の会社って
すごいなって思ったよね。

おかげで予算より少し良いところだし。
男として彼女名義なのはどうなんだろって
思うこともあるけどね。

まあ、目黒蓮が住んでるってバレにくいし
いいかもしれない。