【完結】銀行員×SnowMan② (ページ33)

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★ ページ33

A『彼氏連れてきた。目黒さん。』

「はじめまして。目黒蓮です。」

おじぎをすると会釈をしてくれる。

母『A〜！お茶淹れるの手伝って。』

A『はーい。蓮くん、ちょっと待っててね。くつろいでいていいから。』

そう言うとリビングを出て行ったA。
くつろいでと言われてもどこに彼女の家で
くつろげる男がいるのだろう。

父『目黒さん。お間違いなければテレビでてらっしゃいますよね？』

「はい。SnowManというグループでアイドル活動をしています。」

父『そうですか。ちなみに娘とはどうやって知り合ったのですか？』

そこから簡単にAと
知り合ったキッカケなどを話す。

盛り上がっているわけではないけど、
それなりに話はできて。

母『あら。お父さん珍しく話してるのね。目黒さんすみませんね、海の男って全然喋らないのよー。』

A『それはお母さんが喋りすぎるからじゃない。』

お茶と干物を持ってきた2人。
ひもの？多分貝柱だ。

母『これ、うちの工場で作ってるホタテの燻製なのよ。食べてみて。』

A『お茶菓子には変だけど、味は確かだから。』

早速その燻製を食べる。

「うんまっ！！」

今まで食べた物の中で圧倒的に美味しい。
人生における美味いものランキングトップ5には入るぞ。

「これすごく美味しいです。なんていうか、、、。味が濃いですね。」

感想を述べるとお父さんは満足げな顔をしている。

母『あらー、それは良かったわ。』

A『日本酒に合うよ。』

それからは自己紹介も兼ねたお互いの話をして。

A『あ、それでね。今度から一緒に住もうと思って。』

母『あら。そうなの？いいじゃない。』

父『今から一緒に住む必要はあるのか？』

A『私も蓮くんも仕事忙しいのよ。秋からはヨーロッパ出張も増えるから、なかなか2人の時間も取れないし。』

「え？そうなの？」

あまり普段それぞれの仕事の話をしないから、
まさかヨーロッパ出張が始まるなんて知らなかった。

A『あれ？言ってなかったけ？プロジェクトのリーダーになって、ヨーロッパでの仕事が増えそうなの。11月にはほぼ1ヶ月くらいヨーロッパ行くし。』

まじか。すごいな。
俺の担当していた頃から多分全然違う仕事をしていて。
その姿は本当に尊敬する。