【完結】銀行員×SnowMan② (ページ4)

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『ねーねー、どうだったの？更科さんと。なんかあった？』

ラウールが少年のような顔で聞いてくる。
ただ、こいつに夜の話をするとそれは刺激が強いな。

「まあ、想像に任せる。」

『うわっ。めめがハレンチだ。』

「ハレンチとか死語すぎるって。」

『早く付き合えたらいいね。ってなんか話を聞く限りは付き合ってるようなものだけどね。』

「だよね。まあ、彼女の気持ちの部分が大きいから。仕事に関わることだから仕方ないよね。」

目の前のナッツを食べながら話す。

『あー。俺もデートしたい。』

「誘えよ。倉橋さんのこと。」

『無理無理無理！ぜーったい無理！LINEで精一杯だよ。』

ラウールはアナウンサーの倉橋さんが好きだけど、
全然行動できてない。恋愛経験皆無だもんな。

「でも行動しないと一生このままだぞ。彼氏今はいないんだろ？だけどできるかもしれないしさ。そうなったらどうすんの？」

『はぁぁ。だよねー。ちょっとここで自信もついたし、頑張ってみる。』

「おー。そうしな。じゃっ、俺は明日の飛行機早いし帰るわ。」

『うん、ほんとありがとね。』

ひらひらと手を振っているラウールはただの19歳で。
ギャップがすごいなって改めて感じた。

翌日の便で日本に帰る。

次、フランスに来る時はカンヌの映画祭で
来れたらいいな。そう思いながら。