【完結】銀行員×SnowMan② (ページ22)

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ラウール、康二、Aを乗せて、
車を走らせる。

車内はこの2人がいるからまあ、うるさい。

康『なあなあ。聞いてや。俺が気になってる人にな、この間話しかけたんよ。』

ラ『おおお！いいじゃん。』

康『したらなあ、まさかの同郷な上に隣の中学校やったんよ。』

A『えー！それは運命すぎますね！』

完全に康二の恋愛話になっている。

康『やけどさ。』

「ん？どうした？」

康『旦那さんがお兄ちゃんの仲の良い友達やったみたいでさ。複雑やわ。』

A『えっと。それは不倫ですか？』

康『あ、待って！ちゃうちゃう。そんな冷たい目で見んといてや。ちゃんと最初から話す。』

あ、Aは知らないのか。
康二の想い人の話。結構悲しい話だからな。

ご主人とお子さんが居たんだけど、
飲酒運転の事故に巻き込まれて亡くなってるんだよね。
その話をAにしていた。

A『そんなお辛い過去があったんだね。その方は強いね。』

康『やから支えてあげたいんよ。』

ラ『告白はしたの？』

康『まだしてへん。もう少し仲良くなってからかなと思ってるんよ。やけど今度ご飯食べに行くで！』

「どこいくの？」

康『ディナークルーズ。サプライズやねん。』

A『きゃー！それは素敵！さすが康二さん！』

出た。Aは康二の言葉は絶対に否定しない。

ラ『え？いきなりそれは重すぎない？』

うん、俺も思っていた。
いくらなんでもそれは。

康『流石に初回やったら行かへんで？もう3回くらい自宅を行き来してご飯は食べてるんよ。やから告白はカッコつけようかなって。』

A『ぜっっったいそれは嬉しい！私だったらおっけいしちゃう！！』
　

康『めめの告白よりも？』

A『うーん。それはどうでしょう。蓮くんの告白は特別ですから。』