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どうぞ〜と助手席のドアを開けてくれるさ
平野さん。そこまでしてくれて断るのも
変な話なのでお邪魔した。
「ありがとうございます。」
『いーえ。全然大丈夫です。まさか2日連続で会えると思わなかったですよー。』
じゃあ走らせますーとエンジンをつけた。
『そういえば、夜ご飯とかどうするか決まってます？』
「いや、特に決めてなかったです。もう、疲れていたし簡易的なもの食べようかと思ってました。」
『それなら、僕のおすすめの和食屋さんが
あるんでどうですか？』
「和食ですか？」
『はい。もしお嫌いでなければなんですけど。』
「全然！むしろ大好きです。」
久々の和食ってことに思わずテンションが上がってしまう。
『、、、っ。』
「どうされました？」
『いや、、、。なんでもないです。それなら行きましょう！僕の知り合いがしてるところなんで。』
それから約20分ほど走らせて、
一軒の家の前に到着した。
昨日の廉くん達もそうだけど、
やっぱり芸能人が来るところはこんな感じの
隠れ家ぽいところなのかな。
『着きました。中入りましょ。』
近くの駐車場に車を停めて、
お店に向かって歩く平野さん。
私はその後を追いかけた。
平『おっちゃん！やっほー。来たよ。』
店『おー。紫耀！今日はえらいべっぴんさん連れて。彼女か？』
平『違うから！そんなんじゃないって。席空いてる？』
店『いつもの個室だろ？空いてるよ。ささ、中入って。』
店主の方に促されて奥の個室に入る。
どうやら全室個室らしく、
どの部屋も防音になっているらしい。
そんなところの店主にフランクに行く平野さんは
やっぱり只者ではないんだと実感した。
『ここの料理ほんとなんでもうまいんすよ。おすすめは卵焼きです。』
「ふふっ。卵焼き好きです。頼みましょう。」
『飲み物はどうしますか？僕は車やから飲まないですけど。』
「私もお酒そんなに強くないですし、お茶をいただきたいです。」
『そうなんですね！僕も全然お酒飲めなくて。じゃあ、卵焼きとお茶とあとは適当にお任せで頼みましょか。』
平野さんが頼んでくれた。
そしてすぐにお茶が2つ運ばれてきた。
『じゃあ、かんぱーい！お茶だけど。』
「確かにそうですね。乾杯。」
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作者名：しょこら | 作成日時：2023年12月6日 12時
