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『てかどんな人？イケメン？まじ気になる。』
「うーんとね。一緒にいてとても落ち着く人だよ。優しいし、素敵な人。」
『そうなんだ。何してる人？』
「アイドルしてるって言ってた！映画とかにも出てるみたい。」
『えっ！まじ？てことは芸能人じゃん。それって私聞いても大丈夫なやつ？』
「あ！それ確認してない。今まで他の人に話す機会がなかったから。」
『だったらそれ確認して、大丈夫だったら教えて。』
ミナトって結構大胆な人だけど、こういうところはとても配慮できる人だ。
これは確かに廉くんに確認しないとダメだよね。
「ごめんね、すぐに言えなくて。」
『いやいや、でも本当に良かった。幸せ？』
「うん、とても。」
それなら私も幸せーってミナトは笑いながら言う。
本当素敵な親友を持ったと思う。
もし廉くんが言ってもいいよって言ってくれたらたくさん話をしたいな。
『それじゃあ、私は邪魔者だから帰る〜。熱々な夜を過ごして！』
「そんなんじゃないから！もうっ。でもまたいつでも来てね！」
『うん、来る来る〜。』
笑いながら手を振って嵐のように帰っていった。
あー。でも自分達で食べる予定のパンを渡しちゃったから夜に食べるもの考え直さないとな。
たまには廉くんに聞こう。
そう思ってLINEのアイコンをタップした時、ちょうど廉くんから電話が来た。
『もしもしAちゃん？今大丈夫？』
「うん、大丈夫。私も連絡しようとしていたところ。」
『あっ。そうなん？何かあったん？』
「あのね、今日夕食どうしようかなと思ったの。本当はグラタンって思っていたんだけど、友達が遊びに来たからパンを渡しちゃって、考え直さないといけなくなっちゃって。」
『やったらちょうど良かったわ。たまたま同期と飲もうって話になったんよ。せっかくやしAちゃんのこと紹介したいと思ってん。』
「いや、でも。それはお邪魔では？」
『全然やで。2人ともおもろい奴らだからぜひ会ってほしい！』
「そう？分かった。そしたらご一緒しようかな？」
『おっけー、また場所とか連絡するわ。迎えに行くのは時間的に厳しいからごめんやけど、自力で来てくれる？』
そう言うと、電話が切れた。
仕事の合間で急いでかけてきてくれた感じがする。
なんだかドキドキするなぁ。
そう思いながらよそ行きの格好に着替える。
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作者名：しょこら | 作成日時：2023年12月6日 12時
