【完結】パン屋×King & Prince【前編】 (ページ19)

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ざっと20人くらいかな。
滝沢さんと同じ様にラフな格好をした人達が一斉にこちらを見る。

三『あー！Aちゃんじゃん！てことはタッキーの差し入れAちゃんのところのパン？』

やった！まじ嬉しい。
そう言ってこちらに駆け寄ってくる人を見て、少し安心する。

「お久しぶりです、三宅さん！」

知ってる顔があって安心した。

三宅さんもたまに顔を出してくれる常連さんだ。
かわいいって表現が本当に似合う人だ。

それから、2人さらに知っている人を見つけた。

岸『あー！Aさんじゃないっすか！まじすか！ケータリングもしてくれるんだー！』

神『最近なかなか行けてなかったから本当に嬉しいです。』

「岸さん、神宮寺さん。岸さんは少し前にも来てくれてましたね。」

岸『いや、まあ最近まで近く行ってたんで。本当嬉しいっす！あれあります？桃の入ったやつ。』

「あ、あれは桃の季節にしか作っていないんです。岸さんいらっしゃるの知らなくて。すみません。」

岸『いやいや、全然気にしないでください！Aさんのパン全部好きなんで！』

岸さんと神宮寺さんも良く来てくれる。
どうやら滝沢さんが以前渡したパンがおいしかったらしく、どこのパンだとかなり聞いて教えてもらったと言っていた。

岸さんはつい最近まで、かなりの頻度で買いに来てくれていた。

平『ねー！岸くんもジンも知り合い？？知らないの俺だけ？』

岸『たまたま紫耀が仕事でいない時に滝沢くんにもらったんだよ。その時のパンがうますぎてさ。めっちゃしつこく聞いて、教えてもらったんだよね。』

神『そうそう。岸くんとかやばかったよ。』

滝『本当、岸はしつこかった。』

岸『いや、だって、あんなうまいパン初めてだったんすもん。』

三『確かにAちゃんのパンは一番だよねー。』

テンポの良い掛け合いに、皆さんの仲の良さを感じる。

それから私はケータリングを並べていった。
並べる側からみなさんが勢いよく食べていく。

平『やっば！まじうまい！』

岸『へしょへしょ！ふぉんまにやぶぁいのよ。』

神『岸くん食べながら喋らないで。』

平『本当うまいです。ありがとうございます。』

皆さんに紫耀と呼ばれた人が私に目を見てお礼を言ってくれる。

「いえいえ。皆さんの美味しそうな顔を見ることができて私も幸せです。」

そう笑顔でお伝えすると、紫耀さんはクリクリの目をさらに見開いて固まる。あれ？私なにかしたかな？