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それからさらに作っていく。
普段はお店で出したりはしないけど、フレンチフライやカプレーゼ、ピンチョスなどつまみやすいものもつくって、箱詰めしていく。
喜んでもらえたらいいな。
ピンポーン。
作業が終わり、そろそろ車に積もうかなと思った頃、来客を告げるチャイムがなった。
「はーい！あれ？滝沢さん！！どうされたんですか？」
『わざわざお休みの日に依頼しちゃったからね。せめてもと思って取りにきたんだよ。』
「えっ！そんな。わざわざすみません、、、。」
『いーのいーの。もしよかったら一緒に運んでくれる？この量1人では大変そうだし。』
「もちろんです！」
それから滝沢さんと協力して車の荷台に積んでいく。
それにしてもかなり高級車、、、。
ケータリングの匂いを充満させてしまうのが申し訳ないくらい。
『思ったよりたくさんだったから後ろ埋まっちゃったね！本当は後部座席に乗ってもらおうと思ったんだけどさ。申し訳ないんだけど、助手席座って？』
そう言って、助手席のドアを開けてくれる。
おじさんの隣でごめんねーなんて言うけど、こちらこそすみませんって気持ちだ。
本当滝沢さんって何者なんだろう。
背は私と同じくらいだけど、ありえないくらい整った顔。
だけど、格好はかなりラフで。
でも、乗ってる車はかなりの高級車。
柔らかい物腰だけど瞳の奥には強い意志を感じる。
滝沢さんはシートベルトを確認すると、私にサングラスを渡してきた。
「？？」
『多分大丈夫なんだけど、一応それしといてくれる？撮られたらAちゃんに迷惑かかっちゃうから。』
そう言うと被っていた帽子も頭に乗せてきた。
撮られるとは、、、？ますます滝沢さんは謎だ。
車を走らせること15分。
そんなに自宅から離れてないところだと思うけど、土地勘のない私には分からない。
高いビルの地下駐車場に車は入る。
『ちょっと台車持ってくるから待ってて。』
そう言うと私を車に残し、滝沢さんが走っていった。
すぐ戻ってきて、ケータリングを台車に積んでいく。
『よし、そしたら運ぼう。』
エレベーターに乗り、24階のボタンを押す。
ゆっくりと上がると止まることなく目的階にやってきた。
『ここなんだ。入って。』
カードキーをかざすと開くドア。
廊下を進むと奥に会議室のような部屋が見えてきた。
滝『ごめん、途中抜けして。とりあえず少しお腹空いたっしょ。俺からの差し入れ。一旦休憩しよう。』
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作者名：しょこら | 作成日時：2023年12月6日 12時
