【完結】パン屋×King & Prince【前編】 (ページ16)

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初めて泊まった時から廉くんは最低でも週1、多いと週3で来るようになった。

最初こそ敬語だったものの気づいたらお互いタメ語になっていて。

廉くん、Aちゃんと呼ぶようになっていた。

来るといつも泊まっていく廉くん。

最初の頃は客間で寝ていた廉くんも気づいたら一緒に寝るように。寝具にはこだわってる私のクイーンサイズのベットが気に入ったみたい。

一緒には寝るものの、特に何もしてこない。
疲れてるのか寝てしまっている。

フランスでは付き合う前からスキンシップがあるのが当たり前だったから戸惑いはある。
普段の様子から廉くんに嫌われてはないとは思うけど、、、。

芸能人として仕事をしている廉くんはとても忙しいみたいで。
夜遅くに来て、朝早く出ていくこともザラ。

それでも時間のある時は一緒に映画を見たり、私は読書、廉くんは携帯を触ったりと各々の時間を過ごすことが多かった。

今日は土曜日。
廉くんは午後から仕事らしく、ソファで携帯を触りながらのんびりしている。

「廉くん、私厨房にいるから何かあったら教えてね。」

『あれ？Aちゃんめずらしいやん。土曜日は仕込みないやんな？』

土曜日は次の日もお店を開けないから仕込みをすることはない。

けど、今日は特別だ。

「今日はお客さんにケータリングを依頼されてて。だから今から作らないとなの。」

『そうなんか。大変やな。頑張ってな！』

さほど興味はないのか、再び携帯をぽちぽちといじっている。最近オンラインゲームにハマっているみたい。