#4 ページ5
…
別れを切り出して、トミーと別れて、引っ越して、携帯を変えて、YouTuberを辞めて。
私は生まれ変わるつもりだった。
YouTubeの反応は色々で、
休止ではなく、卒業でもなく、
《やめる》という行動に、
【結婚】だとか、【飽きたんだ】とか、
色々な憶測が飛び交った。
その中でも【病気】という説が有力で、
最近の話し方や、動きが今までと違うことや、
ライブの時に声が出ないことがあったなどという有益な情報が多々流れていた。
『んー、やっぱりバレるよねぇ』
コメント欄を見つめながら、私は白いベッドの上で震えていた。
『死にたくないんだよ…私だって
まだ、YouTube続けていたいの……』
そんな言葉は誰にも聞かれないまま…
トミーは今もまだ私のことを忘れていないらしい。
忘れてくれないらしい。
眠れていないのか、動画の中の彼は目の下のクマが日に日に濃くなっている。
『元気でいて欲しいから別れたのに…
なんで辛くなってんのさ。』
画面に映る大好きな人に指をそっと添える。
あぁ、こんな気持ちは、月の裏に隠してしまえば
誰も苦しまないのにな…
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芽柚(プロフ) - 惑星。さん» 最高級のお言葉有り難いです！ (2019年7月10日 7時) (
レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
惑星。 - 泣いてしまった。。。。いい作品や、、 (2019年7月10日 2時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芽柚 | 作成日時：2019年7月4日 0時
