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#11 ページ12








そしてあの日、私はトミーと別れた。







ーーーー







『…戻ろ。』






やっぱりちゃんと話さないといけないよね。






トミーに、伝えなきゃいけないよね。









手馴れた番号を画面に打ちいれて、

通話ボタンを押す。








決心はできている。



あとは、言葉を紡ぐだけ。









『…あのね、私、、、』



ーーーー





通話を終える頃、私は泣いていた。



トミーも、途中から鼻声で、





ト「…A、今どこにいんの?」






掠れた声が聞こえる。






『トミーがただいまって言うところ。



私の居場所だったところ。』









。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。






トミーside





Aに会えた喜び以上に、




細くなった腕の感覚、弱くなりすぎた目、





ふらつく足、









涙。









全てが目に手に感覚に焼き付いて離れない。






ト「なんで気づかなかった…」




鈍感さに腹が立った。





本当は気づいてたのかもしれない。





日に日に痩せていくAに、気づいてた。




それでも、Aからの言葉を待ったのは俺だから。








結局は俺が悪い。


俺はA似合う資格がないのかな…









ト「近くにいたいだけなんだよ…」









秘密はなしって言ったじゃねぇか。









俺もお前も、





月の裏に隠しすぎてんだよ。









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芽柚(プロフ) - 惑星。さん» 最高級のお言葉有り難いです! (2019年7月10日 7時) (レス) id: 301fe0be56 (このIDを非表示/違反報告)
惑星。 - 泣いてしまった。。。。いい作品や、、 (2019年7月10日 2時) (レス) id: 85930732e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:芽柚 | 作成日時:2019年7月4日 0時

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