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しかし、体を起きあげた時には今見てた光景ではなくて、俺が全力で山田の家に向かっている最中だった。
『けい?…ねぇ、血がっ、ック…血が止まらないのっ!』
『助けて』というか細い声にどこにいるのか尋ねた。
『俺の家のお風呂場にいるっ、部屋汚れちゃったからっ、』
『わかった、今行くから待ってろよ?』
そう言って耳から離しかけた携帯電話から音がした気がしてもう一度耳に当てる。
『やだ、切らないで、こわいから。怖いよ…』
『大丈夫だよ、涼介。切らないからちょっと待ってな。』
風呂場に着くと、左手首から流れた血液が散らばっていた。
初めて見る量で一瞬固まったが、急いでタオルで傷口の少し後ろをきつめに結んだ。
『けい、けい、けい、』
うわ言のように俺の名前を落とす涼介を抱きしめながら『大丈夫、大丈夫』と背中をさする。
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作者名:蒼空 | 作成日時:2019年8月25日 6時