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海に行く方面は俺らがいつも使っている方面を下るため反対側に移動する
ちょうどよく、電車がホームにつく知らせの放送が流れた。
1号車に乗り込んだからか、乗客は奥の方に2人見えるだけ。
涼介が座った隣にすわる。
『んふふ。楽しみだね』
そう言って俺の右手の甲をするりと撫でてキュッと手を繋いだ。
それから20分くらい電車に心地よく揺すられながらたどり着く。
学校の最寄りの駅もそれほど都会ではないが、ここはそれよりも落ち着いていて降りた乗客も俺らしかいないみたいだった。
『ここから海までちょっとあるけど、飲み物買ってくか？』
『うんん。海行く前にあそこ行こう。』
指を指した方向にあったのは駄菓子屋だった。
『二人でアイス食べよう』
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作者名：蒼空 | 作成日時：2019年8月25日 6時
