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その後、大ちゃんが作った朝ごはんを食べて大学に向かった。
｢けいくん！おはよう｣
門をくぐると高校から一緒の女子に声をかけられる。
｢あ、おはよう｣
そう返事をした瞬間に首筋にぞくりと寒気がはしった。
その瞬間にはっとする。
『しってるもん！あの女がけいを狙ってるって！』
そう聞こえた気がして、いつもなら別れるところまで話して行くのを急用があると言って足早に去った。
『けい大好き』
『離れないで？』
『寂しいよ』
『俺はいらない子？』
『けいのこと殺して俺も死ぬ』
『俺はけい以外何も無いから』
｢うん。わかったよ。わかったから｣
吐き気と頭痛で立っていられなくなり近くにあった壁伝いにズルズルとしゃがみ込んだ。
吐き気がピークから少し落ち着いた頃に珍しく焦った声が聞こえた。
｢伊野ちゃんどうしたの！？｣
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作者名：蒼空 | 作成日時：2019年8月25日 6時
