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「次あそこ行きたい!」



「うん、いいよ」






俺には全く興味のない洋服屋を指さしながらはしゃぐ3日前くらいに出来た彼女。
専ら出会い系サイトで出会ったため友達期間ゼロだが体の相性だけよかった。



「ねぇ、聞いてる?」

「っ、あごめん。考え事してた。」

「もぅ、ちゃんと聞いてよぉ」


ぷくっと頬を膨らませて怒る素振りを見せる。
可愛くねぇ。あいつの方がもっと…


「ちげーって。」

「ん?どうしたの?」

「いや、なんでもないよ」


そういってふわりと頭を抱いていた記憶を解いた。
それと同時にポケットに入れていた携帯電話が軽快な音を立てて新着メッセージがあることをらせた。

"残業無くなったから今から会える?"


「ごめん、かなちゃん俺行かなきゃいけないとこできちゃった。」


「は?どういうこと?」


「ごめん。また連絡するね。」


「…うん、わかった」


低く小声でふざけんなと言う女の子の裏側を聞いたところでさっきの進行方向とは真逆を進む。

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作者名:蒼空 | 作成日時:2019年8月25日 6時

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