検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:30,385 hit

8 ページ8

そのあと仲良くなった伊野ちゃん。

どうやら君のはクラスの高嶺の花らしく、一緒にいると誰もよってこない。

初めて居心地がいいと感じたのだ。


友達と待ち合わせをしているという君と駅前で別れ、電車に乗ろうと定期を出した時にシャーペンの芯がもう無くなってきていたことを思い出し、今来た道を引き返した。

近道をするために少し細い道に入ろうとしたところで手首をつかまれる。




「きみ可愛いね。お兄さんと一緒に遊ばない?」




「ご、ごめんなさい。僕急いでるんで。」




「そんなこと言わずにさ!」




「あの!男なので!………離してくださぃ」




「グダグダうるせぇなぁっ、黙って言うこと聞けよ!」




「ヤダッ!、ヤメテッ!……ヤダァッ」


もう、終わりだ。
諦めた時に目の前にいたやつが吹っ飛んだ。



「大丈夫?」
そう聞こえたと思ったら横から衝撃がくる。



「知念っ!」



「……いの、ちゃん?」






伊野ちゃんは僕をぎゅっと抱きしめていた。

「痛いことされてない?怪我は?怖かったよね?もう大丈夫だよ。」

今まで聞いたことないような伊野ちゃんの焦った声。

その声を聞いて安心した僕の足が崩れ落ちそうになった所を伊野ちゃんがすくい上げてくれた。


そこで記憶がプツンと途切れ、真っ暗な世界にほうむられた。

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
118人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蒼空 | 作成日時:2018年4月15日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。