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その日から知念くんは俺の隣を離れることは無かった。
もう一日教科書を見せるという関係だったが、その次の日には多分新しいだろう教科書で知念くんは授業を受けている。
しかし、知念くんは僕に話しかけに来る。
｢ねぇ、ねぇ、伊野ちゃん。さっきね…｣
前までは｢知念くん｣ ｢伊野尾くん｣だった呼び名も、2日もすれば心の壁などがなくなり、
｢知念｣ ｢伊野ちゃん｣と呼ぶようになっていた。
｢伊野ちゃん、お昼ご飯食べよ？｣
｢うん。そうだね｣
この目のおかげで友達は片手で数えられるくらいしか過去に経験したことないけど、
その友達よりも "知念侑李" という存在は俺の中で大きくなっているということは明白だった。
学校が終わる。
今日は友達と少し会う約束していたためいつもは自分の最寄り駅の3個手前まで知念と同じなのを学校の最寄りの駅で手を振りあった。
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作者名：蒼空 | 作成日時：2018年4月15日 4時
